高慢と偏見と教官

高慢と偏見」という1800年代に書かれたイギリス文学がある。この作品は、何度も映画化や映像化された人気作品。

 

高慢と偏見〈上〉 (岩波文庫) 

 

エリザベスが住む田舎町に、金持ちのビングリーが引っ越してくるところから物語は始まる。エリザベスはビングリーの友人ダーシーと出会うが、彼の高慢な態度に憤怒する。しかし、次第に2人は…。


私が思うにこの作品は女性のハートを鷲掴みするラブロマンスの古典のひとつ。嫌いから好きへと変化する物語の原点。200年以上経っても人気が衰えていないのはそこにあると思っています。

 

 

さて、日本を代表するスタジオジブリ作品で例を挙げるなら、「耳をすませば」も嫌いから始まる恋愛映画です。

 

耳をすませば [DVD]

 

読書好きの雫は、ある日突然、天野聖司と出会う。

「お前さ、コンクリートロードはやめといた方がいいぜ」
雫の書いた歌詞を冷ややかす聖司。
「やなやつ、やなやつ、やなやつ!」
雫にとって出会い方は最悪です。

 

さて、最悪な出会いといえば、私も教習所で経験しました。それは第1段階、記念すべき技能の第一回目。教官の説明に頷いていたら「はい、はいって頷くだけで話聞いてないでしょ」と怒られました。

 

まじめに聞いていたつもりだったのに怒られるというのは初めての経験で憤りを覚えました。

「やなやつ!」とは思いませんが、苦手だなこの人。出来ればもうこの教官とは当たりたくないなとこの時思いました。

 

しかしもう一度だけ、この教官に当たってしまいました。その際も 「あなたは、やっぱり私の話を聞いてない」と激怒され身震いしました。

 

先日もこの教官に聞かなくとはいけない事があり、話しかけたら、そっけない対応をされました。

 

ああ、私は嫌われているのだなあ、と感じました。

 

高慢と偏見」や「耳をすませば」の世界では、最初は「やなやつ!」と思ってた相手の優しさや志しの高さに触れいくうち、相手を尊敬できるようになっていきました。

しかし、所詮はフィクション。現実世界では苦手な人間にそういった感情はなかなか生まれません。相性とかもありますし。

 

私はこの先ずっと高慢な教官に偏見を抱き続けるのでしょうか。