仮免試験の思い出

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仮免試験の思い出。ちょうど7月の海の日。天候は曇り。私は早朝から極度の緊張をしていた。
…そう、今日は第一段階の集大成・仮免試験日だ。この日は本当に1日が長かった。…ついでに記事も長いのでもくじからどうぞ。

 

 

もくじ

 

 

立派なレディになれと激昂された自由教習

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まず、私は本当に運転技術に関して自信がない。

ただでさえ補講を3回ほど受けている。安心パックという保険も入っていないので、できればなるべくお金は使いたくない。

というのもあるが仮免が落ちたら仕事なども調整しなきゃいけないし、できれば一回で済ませたい…。

…と言う事で、私は被害を最小に抑えるため投資することに。そう、検定前に運転に不安や自信がない人が有料で受ける自由教習というのを受ける事にした。


自由教習は、仮免試験が行われる昼12時前までな間に好きなタイミングで、いつもの教習を予約するみたいな流れで取れた。

自由練習とはいえ緊張する。なぜなら私の性格上、担当教官と相性が合わないとメンタルがやられ、後に行う仮免試験に響くのです。

…担当教官が良心のある人であることを願いたい。

 

担当教官は年配の男性。普段は主に違反者などを教えているらしい。この方の話を聞いていると、学科の教科書を作ったり、公務員に教習したりなど、とても経験豊富なプロフェッショナルだという事が分かりました。

教官は私の運転を見て…
「いいかい、ちーどれさん。世の中で走っている車の80%はトラックなどの物流なんだよ。君のようなお嬢ちゃんのようなモタモタした運転をしていたら、怒鳴られるよ。教習所で怒られるよりも、外で怒られるのはもっと辛いよ」

 

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私は、優先道路に入る際は必ず一時停止していたし、交差点・右左折時も同様で、曲がるときもアクセルは踏まずブレーキをかけている。とにかく、動作がゆっくり・もったりしている。教習所内なら通じるが、路上に出た時には通用しないのか…。井の中の蛙大海を知らず…というのはこの事なのかもしれません。

 

「君みたいなタイプは1番危ないんだ。ひとつひとつの動作は丁寧にきちんと出来る。ただね、全体を見る目がないから事故を起こす可能性が高い。教科書を作ってきたし、たくさんの教習生をみてきたから分かるんだよ」

 

んなこと言われてもなあ…


「仮免は合格できるから、自信を持っていい。…ただね、路上出たら苦労するよ。頑張って、立派なレディになりなさい」

…レディって…。そして、仮免を合格しても苦しみは続くのか…。

 

あと教えてもらったのが、仮免試験で逆走して一発不合格になり、校長室に呼び出され大泣きした女の子がいた話を聞いた。
そんなこんなであっという間に自由教習が終わりました。豊富な知識と理論的かつユーモア溢れる教官でとても好感持てました。

 

 

エリート女子教習生との出会い

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そして、待ちに待った12時。
ロビーで職員に呼ばれて教室に案内される。
人数は私を入れて10名ほど。試験の流れは、
2つのグループ分かれて技能試験を行う。その後、技能が合格した者だけが学科試験が受けられる。
技能の採点は減点方式で、70点までが合格範囲内。圧倒的に止まれの標識での一時停止不停止が多いそうです。今月は3人いて、うち2人が女性だとか。一時不停止はマイナス100点だから気をつけるようにと教えられました。


さて、グループ分けと順番発表があり、私は1番最後に走ることに。

 

 

待ち時間があり、一緒に受ける女の子と少し話をしました。聞くところ彼女は、これまで一度も補講を受けずに来たが、3ヶ月ぶりに車に乗るから不安だと嘆いていました。
正直、補講を受けないのもすごいと思ったし、3ヶ月ぶりの運転が仮免試験だなんて…。私はそんなに空けて仮免試験を受けたら乗り方忘れてると思うし、絶対落ちると思う。
きっと彼女は産まれながらの運転センスを持ったエリート教習生なんだなと感じました。
私の直感は当たっていて、彼女は仮免試験を見事合格していました。できる人は出来るんだなと、羨しいかぎりです。

 

 

 

教官がキレ気味に話しかけてくる仮免試験

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仮免試験は公平に行うため、他の教習生の試験に同乗します。私は後部座席に乗り、前の男の子の仮免試験を見届けることに。発信から間も無くして、「ちょっと待って」いきなり教官が運転を止めさせます。「君さ、なんでキョロキョロ不必要な確認するの?非効率だよ」なんかすごく怒ってます。

言われてみれば、確認するタイミングではない時にミラーをよく確認していましたが…。
男の子はしどろもどろになっていて「はい」と言っただけで、とりあえず試験を再開しました。

その後男の子は止まれの標識で一時不停止、そして縁石に乗り上げてしまいました。
教官はその時も彼のミスをネチネチと問い詰めていました。

というか、仮免試験中は教官は口出しはしないのでは?…教官のイライラが伝わるってくるし、上から目線で生徒を威圧する。こういう教官がいるから、私は教習所という場所が好きじゃないんだなと改めて思いました。

 

 

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ついに私の出番がやって来ました。
発進時にハンドルの高さ調整を何故か教官に手伝ってもらいました。やばいこれも減点か?と思いながら発信スタート。

自由練習のおかげかなんとか順調に進んでいく中で、S字カーブで問題発生。縁石にどうやら微妙に乗り上たっぽい。とりあえず車を止めて見る。教官はドアを空けてると、やはり乗り上げている。…自由練習の時はで S字カーブは一度も乗り上げなかったのに…あわあわしていると「落ちついて!」と言われ我にかえる。冷静に後退してなんとかS字カーブを通れた。

その後、外周を走り踏切に入った時に「ちょっと待って!」と運転を止められた。

「君さ、前の人もそうだったけど、なんでいちいち不必要な確認するの?」

どうやら私は、優先道路(外周)から道に入る際、30メートル手前で進路変更して巻き込み確認しているのに、道に入る際も巻き込み確認していると。教官は「二重確認していて無駄な動作」だと言う。


「巻き込み確認」と口うるさくいうから、何でも確認するクセがついていたようだ。

とりあえず私は「そうですか。それは知りませんでした。帰って教科書を確認して、次からは気をつけたいと思います」と伝えた。


魂まで取られるわけじゃない合否発表

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さて、全員無事に仮免試験を終えて教室に戻ってきた。ついに合否の発表です。
もう一つのグループが廊下に呼び出される間、ソワソワしてまい大きな溜め息をついた。それを聞いていた教官が「魂まで取られるわけじゃないんだから」と苦笑される。

確かにそうだが、この緊張感がもう一度味わうのは勘弁願いたい。

そして、ついに私のグループが教官から呼び出される。
結論から言うと、合格出来ました。
減点ポイントは最後のS字カーブ乗り上げと、停車する際寄せが甘かったとのこと。
教官はギリギリ合格させてあげたとの事。

 

そして一緒に受けた男の子は、一時不停止でマイナス100点で不合格だった。教官は彼に対してまたもしれっとイヤミを言っていて、運転のプロかもしれないが人としてどうかと思った。

 

 

踏切は「必ず」一時停止するのか? 

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技能次は学科試験。印象に残っている問題がありました。それは…

踏切では必ず一時停止するか?

この踏切というのは、信号か「ある」のか「ない 」のかで答えが変わります。

 

踏切は青信号であれば一時停止しなくても良いのです。

 

ただ、信号という文字が入っていないから、答えは正しいのか?

 

それとも、信号のある踏切を含めた「踏切」だ必ずではないから誤りか?

 

とにかく問題を深読みしすぎて、すごく悩みました。 あと、問題に「必ず」という2文字が「ある」「なし」で答えが変わるんだよな… とか。

 

答えはたぶん誤りだと思います。

 

試験後、教官が出来ましたか?と聞いて来た。正直、踏切の問題を含め5問くらい分からない問題があったが、みんながいる手前「3問ぐらい分かりませんでした」と少なく見積もっておきました。

 

結果は翌日以降で教習所の掲示板で見るか、電話で連絡して来いとのこと。なんでもネットで確認できる時代に電話確認かい!なんて思ってしまった。

合否発表日はソワソワして仕事が手につかず、発表時刻になったら速攻電話で確認。

なんとか合格出来ました‼︎

 

仮免試験を終えての感想

本当に、仮免試験は精神と肉体を消耗された数日間だった。これから待っている路上という難関を知らずに、嬉しさを噛み締めるのでありました。